このチラシの内容は『天皇の先祖は破局噴火を体験した』と『破局噴火防災でGDPアップ』の2部構成になっています。
『天皇の先祖は破局噴火を体験した』は、天皇の先祖が鹿児島県霧島市にある上野原遺跡の地で、7300年前に喜界カルデラの超巨大噴火を体験して、それが神話になったと仮定した記事ですが、この部分については客寄せパンダのような物です。
それでもこの内容に多くの人が興味を持ち、「上野原遺跡の地から脱出など出来る訳が無い」とか「降灰の最中に踊りやお祈り等出来る訳が無い」とかの活発な議論が巻き起こり、それが破局噴火時の距離と降灰種類と人間の行動制限の研究が始まり、スーパコンピュータでシュミレーションを行うことまでになれば、それはこの記事が意図したものになります。
従って、後半の『破局噴火防災でGDPアップ』の記事は本気です。破局噴火については、石黒耀氏の小説『死都日本』で認知されるようになって来ましたが、政治を動かすまでになっていません。
破局噴火のような巨大噴火は突如として起こる訳ではありませんが、人命救出のために降灰の最中に行動できる車両・航空機や艦船等はあらかじめ想定して開発して持っていなければ救出に間に合いません。
特にマグネチュード9の東北大震災が有った現在、このまま何も起きないとは多くの地震学者も火山学者も思っていない筈です。急がなければならないのです。
東北大震災と同じ所で発生した859年の貞観地震の後、何が起きたと言うと、864年に富士山が噴火、915年に十和田カルデラが大噴火、946年に白頭山が破局噴火を起こしたからです。
という事で、このチラシで多くの人が火山噴火にも危機感を持って頂ければ幸いです。